達磨大師が南インドから中国へ禅の教えを伝えるためにやってきたとき、仏教の信仰に厚かった梁国の武帝との間で交わした問答の様子を表している。
武帝は、多くのお寺を建設、僧侶に布施をしてきた功徳はいかなるものかと達磨大師に聞いた。達磨大師は、功徳など無いと答える。また武帝が聞く、では,仏法の根本真理とは何か。達磨大師は、からりとしていて聖なるものではないと答える。また武帝が聞く、朕が対面しているのは誰か。達磨大師は知らないと答えた。結局武帝は、達磨が何を言っているのか理解できなかった。そして、達磨は揚子江を渡って、魏に行ってしまった。その後、九年間坐禅をしたのは有名なお話。