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600年の伝統 桐生厄除け薬師霊場
2021-02-02

春の便りと涅槃図

本日は,節分です.明日から立春ですので,暦の上では春となります.境内地の紅梅も咲き始め,色が濃くなってきました.早く暖かい季節がやってくるといいですね.

 

今月は,お釈迦様がお亡くなり(涅槃に入られた)になった日,2月15日があります.当日は,お寺では涅槃会という法要を実施し,お釈迦様の供養をいたします.どこのお寺でも2月に入りますと,本堂に涅槃図と呼ばれるお釈迦様が亡くなった時の様子を表した絵図を飾ります.お参りした際には,ぜひ,こちらの涅槃図もお参りしてみてください.

お釈迦様は,沙羅の木の下で亡くなりました.涅槃図には,8本の沙羅の木が描かれています.平家物語の冒頭に沙羅双樹という言葉がでてきますが,その沙羅の木がこのお釈迦様が涅槃に入られたときに立っていた沙羅を表しています.北を頭にし,右のおなかを下にしてお釈迦様はお亡くなりになりました.その周りには,お弟子さんや動物たちが集まり,お釈迦様が亡くなったことを悲しんでいる様子が描かれています.

 

皆様,2月15日には,お仏壇の前で手を合わせ,「南釈迦牟尼仏:なむしゃかむにぶつ」とお唱えし,お釈迦様のご供養をいたしましょう.

 

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